2015年の春のジャガイモ栽培は、1反分の作付を行ないました。
株間は30cmで畝間は80cmで行ないました。
金銭的にも、環境的にもコストのかからない農業というのを目指しているので、今回は不耕起で行ないました。
不耕起が何故金銭的にコストがかからないかと言えば、機械の購入、維持管理、燃料費などがかからないということになりますが、人件費を考慮するとなると割高になってしまいそうです。
ただ、農作業については、アクティビティにもなりえると思いますので、そのあたりをうまくやれば、コストを抑えられる可能性はあるかと思います。あくまで可能性ですが・・
不耕起といっても、何もしないわけではなく、定植は以下のように行ないます。
1.畑全体の草刈り
2.植付け部分の表面の土を少し削る
3.植付け部分を掘る
4.ジャガイモの種芋を切って植付け
トラクターを使うと、1と2はすぐに終ります。しかも楽に。。
なので、トラクターを使えば、1反の定植作業は1人でやったとしても1日あれば終えられると思います。
実際には耕耘は前もってやっておくようです。
2.をやっておくことで草が生えにくくなり、芽が草に隠れてしまうという状況を防ぐことができるかと思います。
実際に、2015年は1~4を1人で手作業でやり、約20時間かかりました。
今回は施肥は無しで行ないました。ジャガイモは痩せた土地でも育つということもありますし、コストを下げるとなると、施肥も省けるとその分下げられることになります。
購入コスト以外にも、運搬コスト、保管コスト、事務処理コスト、施肥作業コストなど、いろいろ省けるものがあります。ただ、収量が落ちればその分販売額が少なくなってしまいますけどね。。
後は、3分の1程度は、前年の夏に収穫した男爵を種芋として使用しました。その他は、男爵、メークイン、キタアカリ、ワセシロを植えてみました。
定植後は、土寄せを2回行ないました。土寄せは除草にもなるので、タイミングよく、2回くらい行なえば、草刈りは行なわなくてもいけそうでした。
ただ、実際には収穫が長引いてしまったので、後半は収穫時に伸びてしまった草を刈ってから収穫しましたが。。
土寄せについても、管理機を使用することで、比較的楽に短時間で行なう事ができます。
今回は人力でやったので、(一部イベントでやってもらいましたが)約30時間かかりました。
そしてジャガイモの出来はどうだったのかと言うと、まず、自家採種の種芋は出来がかなり悪かったです。
地上部もあまり大きくならず、小さい芋がなる程度でした。。
同じ畑内でも奥の方は肥沃みたいで、奥の一部のほうだけまともな芋が出来ましたが、全体的には許容できない芋しか出来ませんでした。
自家採種したジャガイモを種芋として使用する場合は、冷蔵庫などで保存しておく必要があるみたいですね。そうしないと、だんだん芽がでてどんどん養分が無くなってしまうのでしょうか。
購入した種芋については、地上部は施肥をしている周りの畑に比べると寂しい感じですが、芋はちゃんと大きくなりました。
芋の成長の条件としては、種芋の能力、畑の状態、施肥などいろいろなものがありそうですね。
収穫については、一般的にある程度以上の規模になればトラクターの後ろに専用のアタッチメントをとりつけて、それで走った後に、後は手で拾うだけというのが通常だと思います。
ただ、今回は、スコップを使っての手作業での収穫です。
収穫イベントをやったりもしましたが、50時間くらいかかりました。。
炎天下の時はかなり作業効率が落ちるので、ゆっくりになってしまうので、かなり時間がかかってしまいます。
収穫作業が長引き、集中豪雨などもあったので、腐るジャガイモを多く出してしまいました。
昨年は男爵のみを栽培し、腐るジャガイモはなかったのですが、今回、ワセシロはだいぶ腐りました。ワセシロは大きくもなり収量も多くなりますが、その分腐りやすいみたいですね。
腐ったワセシロの後に収穫したキタアカリは腐らず収穫できたものもあったので、品種による腐りやすさもあると思います。一番いいのは適期に一気に掘ってしまうことだと思いますが、手作業で人員が限られているとそうもいきません。
来年については、腐りにくいと思われる品種の選定と、自家採種の種芋を秋に植えて春→秋→春と冷蔵庫を使用せずに種芋をつないでいってみようと思っています。
一般的に秋植え品種は春植え品種とは違うものがおすすめされていますが、試してみようと思います。